高価なセラミックも、形態が生体に適合していなければ、歯肉が腫れてしまうのです。
これは、”生体の反応”ですからそれを読み取る必要があります。
全くブラッシング指導無しで、仮歯の調整のみで歯肉の回復状態を観察したのです。歯ブラシだけがすべてを解決するとは限りません。
歯ブラシをしても改善しないようなら、人工物の形態もチェックが必要です。
ただし、肉眼では口に中は暗くて見えませんので、顕微鏡(マイクロスコープ)が必須となります。
2009・7・5 米国根管治療専門医(ブキャナン先生)の講演会に参加しました。 (Dentsply)
The Art of Endodontics
-System Based Endodontics with New Technologies-のタイトルにて最新の根管治療について講演されました。
まず、日本の根管治療費との差が数十倍であることに驚いてしまう。
そのことは、裏を返せば一人一回の治療時間を十分に取ることができ、最新の器材(マイクロスコープや
高価なニッケルチタンファイル)を使用して歯を残すための根管治療を行える環境であるということである。その費用が、高いと考えるか?安い?と考えるかは患者さんが決めることである。
インプラントの治療費と比較してどう考えますか??。
毎日が保険の根管治療後の再治療です。
銀歯にしろ保険外のセラミックにしてもほとんどが保険の根管治療が不十分なのが日本の保険治療の現状です。
根の先に黒い膿の嚢ができて痛みを伴って来院されました。
顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し再治療いたしました。
根の先までしっかり防腐剤を詰めることができ痛みも消失しました。
大学の先生でもない私でも顕微鏡を使用することによりここまで治療することが可能なのです。
資格や肩書では歯は治らないのです。
毎日が真剣です。
歯科医師なら誰でも購入できる顕微鏡を導入しない歯科医師が多いことが不思議でなりません。
患者さんを自分の身内と考え、一本の歯を残したいと考えるなら当然必要ではないでしょうか?
あなたの治療は大丈夫ですか???